お百姓さん

あられの匠 白木

白木店舗

三代に渡って紡がれた あられ物語

あられの匠 白木の創業は昭和27年(1952年)。現社長の白木一郎さんの祖父が始めた和菓子店である。戦後復興を果たし、日本経済がぐんぐんと力をつけて伸びていく時代であった。白木さんの祖父は、あられ店を経営している知り合いからノウハウを学び、自らの創意を重ねて、『丁寧』を心掛けた商品作りが評判を呼ぶようになる。「私が小さい時は、まだ機械が入っていなかったので、あられを乾燥させるのにお日様の力を借りて天日干しをしていました。今でもその光景を覚えています」と懐かしそうに語る。

順調だったあられ屋稼業にも暗雲がたちこめる。祖父が病に倒れたのである。祖父が仕事に就くことができなくなってしまい、エンジニアになりたかったはずの父は仕方なく家業を継ぐことに。ところが、あられ生産に機械を導入してからは、父はエンジニアとしての技術を発揮しはじめたという。機械をどう動かせば効率的に生産できるか、工夫を重ねてあられ生産を軌道に乗せた。白木さんは父の影響もあって、学校は機械科に進学。卒業後は京都に修行に出て、実家に戻り、弱冠35歳で社長に就任する。

「職人肌で手作り一貫の祖父、技術を生かして機械化を成功させた父、そして私は毎日機械と米の両方と格闘しています(笑)。機械がわかっていないと工場を動かすことはできないですし、原料を理解しないと美味しいあられは作れないですから」祖父から父へ、そして3代目の白木さんへと確実に受け継がれた技術は、「ごぼうあられ」や「和風カレーせんべい」、「吹き寄せ菓憐」「名古屋ひつまぶしあられ」などの大ヒット商品を生み出したのである。

ビジネスマン

季節のお菓子

  • さくらミックス
  • 星ミックス
  • もみじミックス
  • アオサあられ 雪輪
  • さくらミックス

    桜の花の形のあられがミックスに。ピンクは海老入り、緑がアオサ海苔、プレーンは刻み海苔がついたもの。卒業や入学、転勤や引っ越しなど、春のご挨拶に持参するにはぴったりの商品だ。

  • 星ミックス

    かわいらしい星型のあられが、ミックスになっている。塩が効いたサラダ味、海老味、アオサ海苔の3種類。七夕の節句のあたりに手土産にすると喜ばれそう。願い事が書ける短冊も一緒にお渡しすれば、楽しいプレゼントに。

  • もみじミックス

    秋に紅葉したもみじの葉っぱが、夕暮れの日の光に当たっている様子を想像しそうな、小さなあられ。ちょっとピリ辛のしょうゆ味は、おやつとしてだけでなく、ビールやハイボールなどお酒のおつまみにもよく合う。

  • アオサあられ 雪輪

    雪の結晶は、キラキラと輝く宝石のようにも見え、夢のある形とも言える。その雪の結晶の六角形を円形にして描いた文様。アオサ海苔をお餅と一緒について混ぜて焼き上げたサラダ味の軽やかなあられは、おやつやお酒のお供に。


あられの匠 白木

住所:名古屋市北区元志賀町1-57
TEL:052-981-1818
営業時間:平日 9:30〜18:00
 土日祝 10:00〜17:00
定休日:祝日の月曜
URL:https://www.arareya.com
SNS:


周辺情報

周辺情報

情緒ある川沿いをのんびりお散歩

あられの匠 白木は、地下鉄「黒川」駅から歩くと15分ほど。その黒川駅を東に進むと、堀川にぶつかる。堀川はさらに北の矢田川へと続いており、川沿いには桜が植えられていて、春には知る人ぞ知る桜の名所として地元民でにぎわうのだそうだ。

「私が子どもの頃は、川にざぶさぶ入って水遊びをしていました。ザリガニをつかまえていましたし、グッピーやブルーギルなんかも泳いでいたような気がします。今考えるとちょっと不思議なんですが(笑)」と白木さん。また名城公園や志賀公園も近く、名古屋城のお堀で釣りをしたり、みみずを捕まえたりして飛び回っていたのだとか。

そんな思い出話を聞いていると、真っ黒に日焼けした白木少年が、楽しそうに川遊びをしている様子が目に浮かんでくるようである。黒川周辺は閑静な住宅街が続くので、そんな子どもの遊び場があるとは思えなかったが、意外や意外、自然の風景があちこちに残されている。子どもの時に目にしたもの、青空に映える新緑の葉っぱや、真っ赤な太陽、秋の紅葉や川面に浮かんだ花びら、雪景色などが、今の白木さんのお菓子づくりに生きているのかもしれない。白木少年に倣って、堀川沿いをのんびりお散歩したり、レンタサイクルで走ってみたり。季節ごとに表情を変える川の風景にきっと出会えるはずだ。

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