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元祖鯱もなか本店

元祖鯱もなか本店店舗

元祖鯱もなか本店店舗

廃業寸前から一躍、時の人へ。
老舗和菓子店のチャレンジは続く。

創業は明治40年(1907年)。創業者が発案して名古屋名物となった「鯱もなか」は、戦前までは、ういろうや納屋橋饅頭などと並ぶ名古屋の土産菓子御三家のひとつだった。2代目は経営者として販路を広げ、現在のビルを建設。3代目は洋菓子修行をし、鯱もなかの姉妹ブランドとして洋菓子部門を立ち上げた。以降、和菓子と洋菓子の両方を商品開発する繁盛店となる。

そして4代目となった新社長が、マスコミを賑わせたのは2021年である。コロナの影響による売上激減から、ネット上で人気が出たことがキッカケだった。SNSでコロナ支援のネット通販をはじめたところ、多くのお客様から、やめないで欲しいと温かいメッセージが。

「父はわたしたちに継がせる気はなく、父の代でたたむつもりだったのです。でも100年を超える老舗をなくして本当にいいのか?と自問。お客様からの嬉しい声に心を動かされ、夫と相談して跡を継ごうと決めました」と新社長の古田花恵さん。

古田さんは夫の憲司さんとともに、webを強化し、オンラインショップをリニューアル。さらに若手を中心にした組織改革と、30代〜40代の女性をターゲットとする商品開発にも挑む。日本国内のみならず、アジア圏への出荷が増えつつあるという。

名古屋駅がまだ笹島(現在の名古屋駅の南)にあった頃から名古屋土産を販売してきた老舗和菓子店は、いま、ネットの世界にもプラットフォームを広げ、世界に向けて名古屋を発信し続けている。

観光客

季節のお菓子

  • いちご大福
  • あんどうふ
  • かぼちゃのプリン
  • 元祖鯱もなか
  • いちご大福

    いちごが出始める12月から5月あたりまで販売される商品で、いちごの周りのあんが白いこしあんであるのが特徴。

    しっかり酸味のあるいちごと、白あんの甘味のコントラストがとても印象的である。それをふわんふわんの羽二重餅でくるんであり、この季節を待ちわびたように遠方から買い求める人も多いのだとか。

  • あんどうふ

    あんどうふ、と商品名を聞いて、思わずもう一度聞き直してしまった。聞き慣れない名前ではあるが、こしあんを葛でかためて豆腐のように見立てたもの。

    マスに入っているのでカットしてからきな粉をまぶして食べる。水ようかんよりもぷるんぷるんで、少しお餅のような食感がある。

  • かぼちゃのプリン

    洋菓子部門の人気商品であるプリンに、秋から冬にかけてかぼちゃのプリンが登場する。しっかりと火を入れて作ったほろ苦さのあるカラメルが味の決め手。

    甘みの強いかぼちゃと濃厚なプリンに、カラメルがなじんでいる。軽めのホイップクリームと合わせて食べると、バランスのよい味わいに。

  • 元祖鯱もなか

    店名にもなっている看板商品。北海道十勝産の小豆を創業当時とほぼ同じレシピで、毎日丁寧に自家炊きしている。そのあんを鯱の形の香ばしいもなかに詰めたもの。しっかりした味わいのあんが引き立つように、最中は軽やかな味わい。最中の皮はパリパリの状態が好きな方のために、皮が別になった「手作り鯱もなか」もある。


元祖鯱もなか本店

住所:名古屋市中区松原2-4-8
TEL:052-321-1173
営業:平日・土曜 9:00~17:30
日曜・祝日 9:00~17:00
定休日:なし
URL:https://shachimonaka.com/
SNS:


周辺情報

塩付街道

松重閘門の水辺をのんびりお散歩、
春には桜のお花見も。

「中川運河 松重閘門」(まつしげこうもん)は、元祖鯱もなか本店の南西に歩いて5分ほどのところにある中川運河にかけられた水門のこと。

異国情緒ただよう尖塔には高さ20mの避雷針がつき、夜になると10基の照明灯が映し出す光景は、まるでヨーロッパの建物のよう。水位の違う中川運河と堀川を船が通行できるように調節する水門として昭和5年(1930年)に建設され、昭和51年(1976年)に閘門としての役割を終えた。地元住民の強い要望もあり、昭和61年(1986年)には名古屋市の文化財に指定され、付近は松重閘門公園となって、市民の憩いの場所になっている。

「子どもの時からずっと見てきた風景で、家族や友達と散歩をする時のコースになっていました。今はもう機能していないのですが、地元の人にとっては誇りとなる風景だと思います。春になると桜がとても綺麗です。夜景もいいですよ」と古田花恵さん。

中川運河が東洋一と称えられるほどの大運河だった時代は、名古屋の経済を支える物流拠点として、周辺にも賑わいがあったのだろう。かつての経済面から現在は文化面で市民の暮らしを支える水辺の風景として、うるおいや憩いをもたらす運河へと変貌を遂げている。

松重閘門はそのシンボルとして、これからもその流麗な姿で佇み続けるだろう。桜や新緑のシーズンは、鯱もなかを片手に散策したら、さぞ気持ちのよい半日トリップになりそうだ。

https://www.nagoya-info.jp/spot/detail/65/

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